【日帰り登山】初夏の谷川岳、西黒尾根に挑戦ー前編ー

日帰り登山

谷川岳とは

谷川岳は群馬・新潟の県境にある三国山脈の山である。日本百名山のひとつ。周囲の万太郎山・仙ノ倉山・茂倉岳などを総じて谷川連峰という。 

ウィキペディアより

谷川岳は、昨年の冬に吹雪の中登った事があります。
寒く、真っ白の視界の中、苦労して登った思い出がありますが、
一瞬見えた景色の美しさに感動した思い出。

冬はロープウェイで天神平駅から登りましたが今回は夏山。
日本三大急登として有名な西黒尾根経由で登ってまいりました。

岩登り、鎖場が連続する西黒尾根。岩登りは好きなので楽しみ半分ちょっとドキドキ。
下山は西黒尾根の岩場を降りるのは難易度が高そうなので、茂倉岳まで縦走し、
土樽駅へ降りました。

komugi
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前編では西黒尾根から谷川岳登頂までをお届けするよ!

公共交通機関でのアクセス

乗り換えルート

今回は、当日朝の始発で向かいました。
始発で行ける山は自宅でぐっすり寝れるので
体力的にとても嬉しいです。

フリーパス、ぐんまワンデーローカルパスを利用し
お得に往復できました。2370円で区間内乗り降り自由です。

おトクなきっぷ:JR東日本
JR東日本の特別企画乗車券「おトクなきっぷ」をご紹介します。フリーエリアが乗り放題になるきっぷや往復割引、回数券、フリーパスなど条件を指定して検索できます。

Gunmaasというスマートフォン専用のサイトでデジタルチケットを購入し、そちらを改札口の駅員さんに見せて乗車、下車します。
フリーエリア内に、谷川岳の登山口最寄駅である土合駅が含まれているので
埼玉方面から来る方は深谷駅から土合駅まで乗り降り自由。
栃木方面から来る方は小山駅から土合駅まで乗り降り自由となります。

行き
赤羽駅05:23発ー高崎駅06:55着(JR高崎線)←途中深谷駅経由
高崎駅07:11発ー水上駅08:18着(JR上越線)
水上駅08:28発ー土合駅08:37着(JR上越線)

帰り
土樽駅18:09発ー水上駅18:33着(JR上越線)←途中土合駅経由
水上駅18:44発ー高崎駅19:48着(JR上越線)←途中深谷駅経由
高崎駅20:00発ー大宮駅20:26着(新幹線あさま630号)

※2023年6月現在の列車時刻です

夜予定があり急いでいたので帰りは高崎駅から新幹線を使いました。
土樽駅からの上越線はほんっっとうに本数が少ないので時刻はしっかり確認しましょう。
乗り遅れると無人駅で2時間ほど待つ羽目になります。

komugi
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電車が2、3時間に1本しか来ないのです・・

かかった交通費

ぐんまワンデーローカルパス¥2370
行き
赤羽駅ー深谷駅¥1166(※乗車駅で深谷駅までの切符を買い乗車しました)
帰り
土樽駅ー土合駅¥240(※土樽駅は無人駅で切符販売機もないので車内で駅員さんに料金を払うシステムです。フリーパス利用の旨を伝えましょう)
高崎駅ー大宮駅¥3210(特急列車はフリーパスエリア内でもフリー対象外となります。)

合計6986円でした!新幹線を使ったのにこの値段は安い。
新幹線を使わなければ5000円ちょっとで往復できちゃいます。
憧れの谷川岳がなんだか身近に感じてしまいました。

ぐんまワンデーローカルパスの使い方は、Gunmaasのサイトでチケットを購入し
電車に乗り、深谷駅あたりを通過するタイミングでサイト内にある
利用開始ボタンを押すと(恐らくピッタリ深谷駅でなくても大丈夫)、
フリーパスの利用が始まります。

土合駅は無人駅なので特に駅員さんに見せる事なく下車し、
帰りに高崎駅の新幹線改札でフリーパス利用の旨を伝え新幹線に乗りました。

今回のルート

今回は駅から駅へ山々を縦走。土合駅から土樽駅まで歩きます。
上越線の駅1駅分を約8時間半かけて歩くという不思議な経路。

西黒尾根の岩場を楽しみ谷川岳に登頂後、茂倉岳までの素晴らしい稜線歩きを期待して土樽駅まで歩きました。なかなか歩きごたえのあるいいコースでしたよ。
バスに乗らなくて済むのも時間が読みやすくて楽チンなんです。
ただ土樽駅18時09分発の電車には絶対間に合いたいので、常に時間を意識しながらの山歩きとなりました。その次の電車が21時08分なのでね・・

今回の装備


・モンベルTシャツ
・ファイントラックドライレイヤー


・ノースフェイスシーカーズショーツ
・ノースフェイス ホワイトラベル アサナレギンス

完全に見た目のかっこよさで購入したアサナレギンス
ビッグロゴに一目惚れしたのですが履き心地も抜群。伸縮性もあり登り降りしやすい。
アマゾンで購入したのですが今はビッグロゴ売ってないのかな?

土合駅から出発

08時37分、土合駅に到着しました。
日本一のモグラ駅と呼ばれる、まるでトンネルのような不思議な駅。
地下なのでひんやりとした心地よい空気。むしろ寒い。この駅自体が観光スポットになってるみたい。

本日は土樽駅を目指します。土合駅の次の駅です。
一駅分を、山を越えておよそ8時間歩くと思うとなんだか愉快ですね。

komugi
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ちなみに電車だと8分で着いちゃいます

土合駅にはエスカレーターやエレベーターがありません。
改札口までこの長い階段を登ります。いいウォーミングアップになるけど結構きつい!
電車を降りた人みんなでゾロゾロと階段を登ります。

励ましのメッセージ。462段も登ってきたようです。あと143メートルもあります。

ここが自宅の最寄駅でなくてよかった‥仕事帰りにこのミッションはきついよ。

土合駅は無人駅でした。長い階段を登り終え、無事改札外に到着。身支度を整えます。
今日は2種類のガッツギアを持ってきました。
私の登山のお供です。とても美味しいし大容量でパワーも出ます。

土合駅、とてもおもしろい駅でした。
駅前は広めの駐車場がありました。

09時02分出発です。目の前に見えるのは笠ヶ岳
岐阜の笠ヶ岳ではなく、群馬の笠ヶ岳です。
こちらの笠ヶ岳も、やはり笠のような美しい山容をしています。

バス停もありました。登山口付近までバスで行く方法もあるのかもしれないですね。
土合駅から西黒尾根登山口まで約30分ほどなので私は歩いちゃいます。

とても綺麗なインフォメーションセンターがありました。
谷川岳のあれこれを教えてくれるのかしら。
まだ早い時間なので車は停まっていません。

谷川岳ロープウェイ駅です。今日はロープウェイを使わず西黒尾根から登るのでスルーです。
冬季はお世話になったロープウェイ。冬の谷川岳もとっても素敵でした。
今年の冬も登りたいです。

観光センターがありました。恐らくこの周辺を散策するのであろう観光客の方達で溢れかえっていました。
観光センターのスタッフのおじさまに行き先を聞かれ、谷川岳を越えて土樽駅まで行きますと伝えたら
大丈夫なの!?とかなり驚かれてしまい、ますます気が引き締まりました・・
そんなに驚かなくても・・

komugi
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しっかり計画を立てているから心配しないで〜

西黒尾根スタート

09時30分、西黒尾根入り口に到着です。序盤からいきなりの急登
早速日本三大急登の洗礼を浴びます。

登り始めた時に背後を観光客を乗せたトロッコバスが通り、「こちらが谷川岳の西黒尾根入口です。登っている人が見えますね。」と説明された時は何だか恥ずかしくて、サファリパークの動物になったような気分になりました。

西黒尾根、早速岩岩ゴツゴツの急登です。やっぱり西黒尾根タダ者じゃないな。
息が切れます・・

ちょっとゴロゴロ岩が落ち着いてきました。でもどんどん標高を上げて行きます。木々が日差しを遮ってくれるのがまだ救い。いやでもめちゃ暑い。

お気に入りのノースフェイスアサナレギンス。かっこいいでしょ〜。でも今日は泥まみれになるかもしれません。

暑くて汗ダラダラです。早くもガッツギアをチャージ!
これ一つでバナナ2本分←(ポイント)のエネルギーが取れちゃいます!
最近登山のお供にしている方が多い印象。
美味しいし、大容量だし、暑い日でも冷たい食感なのでリフレッシュできて
ガッツギアは本当にオススメです。


鉄塔の脇に絶景が。高倉山だそうです。ガッツギアをチューチューしながら眺めます。

ガッツギアを1本一気飲みして元気が出たのでスタートです。夏なので木々がとても元気。
森林浴しながらの登山、最高です。

komugi
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日頃のストレスから解放される〜!

結構なえげつない斜度の登りが続きます。ひたすら無心で足を動かします。
登り始めの時間が遅めだからか誰もいません。

山頂まで3時間。まだまだ頑張り時ですよ〜

武尊山、赤城山方面です。武尊山は冬に登りましたが本当にかっこいい素敵な山でした。
スキーバスで気軽に行けたので今年も行っちゃおうかな。

苔に癒されます。谷川岳の植物は緑が濃くて生き生きとしている印象。水が豊かなんだろうな。

きのこも発見。しめじに似たきのこ。本日最初で最後のきのこ発見となりました。
岩登りに必死で見つけられなかっただけかも・・

どんどん岩登るよ〜。とてもいいトレーニングになります。
標高がぐんぐん上がるこの感じ、とても楽しいです。

本格的な岩登りゾーンへ

見晴らしの良さにテンションアップ

西黒尾根スタートしてからおよそ2時間、いきなりどーんと景色が開けました。
すごい絶景に驚き。ここで休憩している人々もいました。
2時間黙々と樹林帯を歩いてきたからこの絶景を前に休憩したい気持ちわかるー!
でも私はスケジュールがタイトなので先へ進みます。

谷川岳ロープウェイの天神平駅が見えます。ロープウェイを使うとあそこまで一気に来れちゃうんですね。すごい〜。谷川岳ロープウェイは犬も一緒に乗車できるとの事です。
いつかむぎと来てみようかな。でもむぎにはちょっとハードすぎるな・・

むぎ
むぎ

ぼくもつれてって〜!

ドキドキ岩登り

景色が開けて絶景を背に本格的な岩登りが始まりました。
先ほどまでの穏やかな登りとは打って変わって手と足を使ってよじ登る箇所もあります。
ドキドキするけど頑張るぞ〜。

結構な急勾配ですが、でこぼこしているので手足の置き場がしっかりとあるため見た目よりは
全然登りやすいです。
むしろとっても楽しい!アドレナリン出まくりです!

ここも見た目はうわっとなりますが、鎖が設置してあるので鎖を掴みながら
3点支持で登れば全然危険ではありません。もちろん油断は禁物なのでゆっくり行きましょう。

komugi
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岩の表面がでこぼこしているから案外登りやすい!

正面は笠ヶ岳と朝日岳だそうです。谷川岳馬蹄形縦走で通る山ですね。
来年の目標です。谷川岳馬蹄形日帰り!
始発電車では間に合わないので誰か車に乗せてくれ〜

いや〜かっこいいな。岐阜の笠ヶ岳もかっこいいけど群馬の笠ヶ岳も負けてないよ!!
どちらも堂々たる山容です。

まだ雪が残っていました。とても暑いので雪に乗っかって涼みたい。
崖には行けないので視覚で涼ませて頂きましょう。

Googleレンズでシジミバナって出てきたけど本当・・?
花には詳しくないのでGoogleレンズ頼りです。

素敵な稜線です。ロープウェイの天神平駅がどんどん近づいてきました。
厚い雲も近づいてきたぞ・・

左側は崖なので注意して進みます。
万が一足を滑らして落っこちたらどこまでも転がります。

皆様、岩登り頑張っています。
先行者がいると、ああやって登るんだなって参考にさせてもらえるので助かります。
みんなファイト〜!

近づくと結構つるつるの岩。足をかける所を脳内シュミレーションして登り始めますが、
意外と足が届かなかったりで苦戦しました。なんとか登り切りました。ふう。つるつる岩は手強いぜ。

この岩場はまだ足をかけやすくて登りやすかったです。このぐらいデコボコしてていいのよー!

ラクダの背からの稜線歩き

11時19分ラクダの背というポイントに到着しました。
まさにラクダの背中のようなボコボコとした稜線を確認することができます。

ここから見る景色が今回の山行でナンバーワンでした。稜線好きにはたまらない景色です。

向かう先には雲ががかってきました。
ここまでの岩登りもなかなかスリリングでしたが、ここからも岩岩とした急登を登っていくようです。気合いを入れます。

komugi
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まだまだ元気です!!

新緑が美しい季節にこの稜線に立ててとても嬉しいです。疲れが吹き飛びます。

ニッコウキスゲというお花らしいです。ユリとそっくりだけど別ものなんだって。
ふむふむ。きれいだなー。

komugi
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谷川岳は本当にお花が多くて癒される〜

岩にマーカーがしてあってとても親切。マーカーを辿るように登ります。
浮石を踏まないように注意です。

笠ヶ岳、朝日岳、白毛門方面。いつか縦走する〜!体力つけないと。
登りたい山がいくつもあって時間が足りません。寿命よ延びろ〜。

まだまだ岩登りは続きますよ〜。
ここも一瞬うわっと思いましたが、ゴツゴツしていて足の置き場もあるし
掴みやすいので意外と登りやすいです。

今からこの稜線を歩けるなんて私はなんて幸せ者なんだ。
西黒尾根を頑張って登ってきてよかったなと思う瞬間です。

吸い込まれそうな景色。素敵な緑の絨毯です。ロープウェイ駅がだいぶ近づいてきました。

耳らしきものが見えてきました!きっとあれがトマの耳、オキの耳だ。かわいいなー。
双耳峰が大好きです。

イワハゼでいいのかな?お花は本当に詳しくないのでGoogleレンズさん頼りです。

鎖なしのつるつるの岩。くぼみに足を引っ掛けてなんとか登りました。
もし雨で慣れていたりしたら、一気に危険度が高まるな。乾いていて本当よかった。

komugi
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ここを下るのは難しそう・・

こちらが天神尾根方面です。登っている人々の姿が見えます。ここが合流地点なんですね。
一気に道に人が増えます。

稜線とお花。絵になります。何枚も写真を撮ってしまいますね。

この辺にくると皆様疲れがたまってきて休み休み登っている人が多いです。
私は山頂が近づくと元気が出ちゃうタイプなのでガシガシ行きますよ〜。

フサフサのかわいいお花。イワカガミという名前だそうです。フリンジみたいでとてもかわいいです。

山頂はもうすぐそこ

だいぶ雲に覆われ始めましたが山頂はもうすぐ。雪がまだ残っていて驚きました。
雪の近くはひんやりと冷たい空気が漂っていてとても心地よいです。
あえて雪を踏み踏みしながら行きます。

トマの耳が見えました。尖っていてとてもかっこいい。
でもガスに覆われている〜。山頂までのビクトリーロードを歩きます。

真っ白なトマの耳山頂

12時39分、谷川岳山頂、トマの耳に到着しました!
冬に訪れた時と同様今回も真っ白山頂です。
山頂にはたくさんの休憩している方がいました。いつかピーカンの谷川岳山頂に立ちたいなぁ‥

komugi
komugi

山頂からの景色をいつか見るぞ〜

ガスガスの中オキの耳へ向かいます。とても幻想的な世界です。
オキの耳に到着したら運良く晴れてくれないかな‥なんて願いながら向かいます。

そう願っていたら一瞬晴れました!とても嬉しい。オキの耳へ向かう足が速くなります。
このまま晴れよキープしてー。

振り返るとトマの耳もくっきり!山頂にいる人々の姿も確認できます。
人間がとてもちっちゃく見える〜。ミニチュアみたい。

みるみるうちにガスがかかってしまいました。山の天気は変わりやすいというけれど
谷川岳の天気は特に変わりやすい気がする。でも一瞬でも素敵なとんがりを確認できてよかった。

オキの耳への道はガスがかかって真っ白です。アルプスだったら雷鳥が現れそうな天気だな。
ここは谷川岳なのでもちろん雷鳥はいません。

またまた晴れた〜。とても気分屋な谷川岳。そこも可愛い。

komugi
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ますます好きになっちゃう

オキの耳到着

13時04分、オキの耳に到着しました。トマの耳から15分くらいで着いちゃいます。

やはり真っ白。山頂で一緒になった優しい方と写真を撮り合いっこします。
せっかく撮ってもらったのに髪が湿気と汗でボサボサでなんだかショック。

今日はガスガスで展望が望めそうにないので珍しくお花をたくさん撮影しています。

こちらはユキワリソウというみたいです。(Googleレンズより)
色がとても好み。かわいい。

前編終わり

西黒尾根、クリアできてよかったです。
しっかり整備が行き届いているので足場を確認しながら慎重に行けば、
命の危険を感じる箇所はありませんでした。岩登りって楽しいなと改めて思いました。

まだまだ旅はこれから。これから茂倉岳に向かいますよ。

komugi
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後編も見てね!

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