蛭ヶ岳(ひるがたけ)とは
蛭ヶ岳は丹沢山地中央部にある標高1,673 mの山。丹沢山地の最高峰であり神奈川県の最高峰でもある。神奈川県相模原市緑区と足柄上郡山北町の境界線上に位置し、丹沢大山国定公園に属す。別名、薬師岳や毘盧ヶ岳とも呼ばれる。
ウィキペディアより引用
丹沢山地へは自宅から2時間かからず登山口に行けるので、アクセスが良く常日頃お世話になってる山々です。その中でも最高峰の蛭ヶ岳は、日帰りでいつかトライしようとずっと狙っている山でした。ヒルが出ない冬季、2023年1月下旬にチャレンジです。ヒルこわい。
間に合えば有名な蛭カレーが食べたい!
公共交通機関でのアクセス
丹沢山地へ行く時はいつも小田急線のお得なフリーパスを使います。
その名も丹沢大山フリーパスです。
小田急線(本厚木〜渋沢)、バス指定区間が乗り降り自由になります。
丹沢の山々への登山口であるヤビツ峠、大倉バス停もフリー区間に含まれています。
大山ケーブルカーチケット付きの切符もありますので大山に登る時も便利です。
フリーパスの料金はスタートの駅によって変わりますが、新宿スタートですと1日1560円です。
新宿から登山口の大倉バス停まで往復すると通常1804円(※ICカード利用の場合)ですので区間内1560円で乗り降り自由はお得(!)途中駅で下車して温泉に寄ることもできますしね。
今回は大倉登山口から蛭ヶ岳に向かいますので気合の始発で出発です。
往路
新宿駅05:27発ー渋沢駅06:39着(小田急線急行小田原行)
渋沢駅北口06:48発ー大倉バス停07:03着(神奈川中央交通バス大倉行)
復路
大倉バス停17:52発ー渋沢駅18:07着
渋沢駅18:16発ー東海大学前駅18:27着(※温泉とラーメンを食べる為、途中下車) 東海大学前駅20:44発ー新宿駅21:47着
(※2023年1月平日の時刻です。)
乗り換え少なく楽ちんです。丹沢最高!
今回のルート
今回は登り慣れている大倉登山口から表尾根を通るコースで蛭ヶ岳を目指します。通称ヒルトン!(蛭ヶ岳ピストン)あの有名なバカ尾根も経由します。
コースタイムは標準12時間超え。帰りはヘッドランプ覚悟で臨みます。(できれば日没までには下山したいのですが、、)丹沢山までは往復した事があるのですが、その先は未踏の地。
どんな世界が広がっているのかとわくわくします。
山に長時間居られると思うと幸せ
大倉登山口から塔ノ岳へ(バカ尾根)
時刻は07時20分。さあ出発です。大倉バス停から少し民家が建ち並ぶ道を歩きます。案内板がでていますので非常にわかりやすいです。畑もありますので農作物を見ながら歩くのも楽しい。
山道に入るといきなり可愛い鳥が現れました。鳩がキジ柄になったような鳥です。
少し雷鳥に似てて可愛いです。全然逃げないし。
序盤は木々の中を歩きます。丹沢表尾根は道が綺麗に整備されていて歩きやすいですし、ルートがはっきりしているので迷い辛くて助かります。
本日は天候が不安定な予報の為、あまり人をみかけません。紅葉シーズンの土日は結構混み合う道なのですが、誰もいないので自分のペースで楽々歩けます。
しばらくすると雪が降ってきました。雨よりは全然嬉しいのですが、階段が滑りやすくなります。バカ尾根は木製の階段だらけです。ここで滑って転んで頭を打ったら大変なので慎重に歩きます。
葉っぱに乗った雪がとても綺麗です。雪の浄化してくれる感がとても好きです。
前を歩荷さんが歩いています。雪の中ショートパンツで、重い荷物を持ってほんと素晴らしい体力です。笑顔でご挨拶してくださり嬉しかった〜
そんなこんなしてるうちに塔ノ岳に着きました!大倉バス停からここまで約3時間の道のりでした。
初めて塔ノ岳に登った時は階段地獄が辛くてひーひー言ってたのですが、今回はまだまだ元気です。
今日の私は行ける気がする‼︎
どんどん先へ進むよ〜!
塔ノ岳から日本百名山の丹沢山へ
塔ノ岳で休憩する暇もなく、丹沢山へ向かいます。先程まで真っ白の世界でしたが急に晴れ間が(!)嬉しくてテンションがあがります。霧氷と青空のコントラストが素敵!最高!
かと思ったらまた急に吹雪いたり、、山は表情が豊かですね。かっこいい形の木を見つけました。
塔ノ岳からおよそ50分ほどで丹沢山に到着しました。歩きやすい道なのであっという間に感じます。
11時過ぎになりました。蛭カレーに間に合うかわからないので、ここでさくっとカップ麺を食べます。サーモスの山専ボトルに今回もお世話になります。朝4時に入れたお湯がまだ熱々!
私は大きめの750mlを購入しました。カップラーメンとコーヒーも2杯ほど余裕で作れる大きさです。
山で食べるカップ麺はこの上なくおいしいご馳走です。
誰もいない広い山頂をひとりじめ。土日の晴れた日は混み合うんだろうなー。山頂ひとりじめは平日登山の醍醐味ですね。
丹沢山から蛭ヶ岳へ稜線歩き
お腹も満たされましたので、出発です!ここからはまだ行ったことのない道。とてもわくわくします。天気がこれ以上荒れたら引き返そうと決め、足を踏み出します。最初は階段をどんどん下ります。
誰かの足跡を見つけて喜び
稜線上は風が強く感じます。笹の葉の間をいきます。綺麗な風景です。
またまた真っ白の世界に。風がビュービュー吹いています。氷細工のような木が美しい。
急に晴れ間が出てきました!風が雲を追いやってくれたのでしょう。本日二度目のご褒美晴れ間です!
先ほどまでは見る事ができなかった、景色がどんどんはっきりと見えてきます。
これから歩く稜線も姿を現しました。なんて素敵な稜線!
こういう瞬間、今日という日に来てよかったなと心底思います。
諦めないで進んでよかった!
少し急な岩場の下りもあります。滑りやすいので、注意しながら降りていきます。
この辺りで久々に人に会いました。山頂から戻ってきた方達です。
思えば塔ノ岳を過ぎてから誰ともすれ違っていませんでした。
「山頂は晴れてましたよ!」とエールを送って頂き、ますます力が湧いてきます!
一人で登っていると少し心細くもあるのですが、他の登山客の方と言葉を交わすとホッとします。
小さく蛭ヶ岳山荘が見えてきました。山頂が見えてからの方が、なんだか遠く感じるのは私だけでしょうか。。蛭ヶ岳って丸い丘みたいでとても可愛いですね。
蛭ヶ岳山頂
ついに蛭ヶ岳山頂に到着しました!丹沢最高峰のてっぺんをとりました!
時刻は13時になろうとしています。大倉バス停からおよそ5時間40分の道のりでした!
頑張りました〜
山頂はとーっても広いです!誰もいません。こんな広い山頂を独り占めできるなんて平日の登山、最高すぎませんか?
山頂ひとりじめ!
これまで歩いてきた稜線を眺めます。今の季節限定の山肌の色。抹茶かき氷のようです。
あわよくば食べたいと思っていた蛭カレー。到着は13時すぎでしたが蛭ヶ岳山荘を覗いても真っ暗で人の気配がありません。どうやら遅かったようです。。
でも本日は蛭ヶ岳山頂に無事到着できたという喜びで既にお腹いっぱいです!カレーは次回の楽しみにしましょう。
バッジも買えませんでした、、
蛭ヶ岳、眺望最高です。街並みが見えます。神奈川の街並みでしょうか。いつか蛭ヶ岳山荘に泊まってこの山頂広場に寝っ転がって星を眺めてみたいですね。
いつまでも眺めていられます。私が山頂に着く頃にガスを晴らしてくれた山の神様に感謝です!幸せ。
山の神様ありがとう〜!
美しい山々の稜線。さすが神奈川最高峰、眺めがピカイチです。1600mちょっとの標高とは思えないダイナミックさを感じます。
日が暮れる前に急いで下山
無事山頂に着いてしばらく喜びに浸っていましたが、今ようやく折り返し地点に立ったところ。
これから長ーい下山が待っています。
実はこの日は夕方から雨予報。雨に降られずに、できれば日が出ているうちに下山したい、、
山頂で10分ほど休んで下山開始です!もっとゆっくりしたかったけども!
13時15分下山開始です!
先ほど下った岩場を今度は登ります。下りよりは怖くないですが慎重に!
下山時も絶景が広がっていて、急がなきゃいけないのに何度も足を止めて写真を撮ってしまいます。霧氷と稜線の芸術的なコラボレーション。
よく見ると富士山の根元が見えます。稜線に夢中になりすぎて富士山を探すのをすっかり忘れていました。雲は最後までとれませんでしたがかなり大きく見えます。晴れた日の富士山の存在感すごそうです。左に愛鷹山の姿も。可愛いお耳です。
これから行く稜線を眺めます。どうやらあと三山越えた先にあるのが尊仏山荘のようです。
わかっていながら結構な距離感に驚きました、、
尊仏山荘が遠くにちょこんと見えた!
丹沢山に戻ってきました。さっきまで雪に隠れていた丹沢山モニュメントが姿を見せてくれました。
木がミニチュアみたいで可愛いです。この時期にしか見れない霧氷。白い木道が可愛い。紅葉の時期もすっごく綺麗そうですね。
写真を撮りつつ急ぎ足で下山。15時30分に塔ノ岳に着きました。日が暮れる前に下山できるかも!
誰もいないレアな塔ノ岳です。いつも人がひしめき合っている塔ノ岳がこんなに静かなんて。
まるでパラレルワールドのよう。
塔ノ岳は何回も登り慣れているので、日が落ちてしまってもヘッドランプで下りてこれるなと思いました。でもやっぱり暗い道は怖い。どんどん落ちていく太陽。自然と急ぎ足になります。
太陽さん!まだ沈まないで〜
塔ノ岳を出発してから約2時間、17時26分に大倉バス停にゴールしました!
私、頑張りました。うっすら月が見えますが暗くなる前にゴールできました。
無事下山できて本当によかったです!
帰りのバスの時間までのんびり身支度を整えて帰路につきました。
お疲れ山でした
ヒルトンチャレンジ(蛭ヶ岳ピストン)見事成功することができました!
休憩1時間を含む、およそ10時間の道のりでした。
達成感に満ち溢れた素晴らしい山行となりました。25㎞と長距離ですが眺めの良い素晴らしい稜線を楽しく歩けました。
かなりのカロリーを消費するので、シャリバテ防止のためにも食糧はいつもより多めに持って行った方がいいと思います。こまめにおにぎり、お菓子を摂取しながら登ったので最後までバテることなく無事下山できました。チェーンスパイクをお守りに持って行きましたが今回は使用せず。
山に一日中包まれて、自分の成長を感じることもできて、とっても幸せな1日になりました。丹沢山最高!!またすぐ遊びに行くね!
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最後に。。
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